ADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)の池田ラスカル(@rasukarurun)です。
皆さんは、ADHDの不注意に効果がある「Nバック課題」をご存知ですか?
この記事では、脳のワーキングメモリを鍛える“Nバック課題”と、おすすめのアプリについてまとめています。
ADHD
・薬以外でも不注意を改善したい
・脳トレで記憶力を鍛えたい
・ADHDで忘れっぽくて困っている
こんな方のお役に立てる記事です。
目次
ワーキングメモリを鍛えることで、記憶力が高まる
ワーキングメモリとは?
ADHDの人は、脳のワーキングメモリ(作業記憶)のはたらきが弱いといわれています。
発達障害のある子どもの多くがワーキングメモリに問題を抱えていることが明らかになっています。
・発達障害の人はワーキングメモリに問題がある
・ワーキングメモリを鍛えることで物忘れが改善する
ワーキングメモリを鍛える“Nバック課題(N back)”とは?
ワーキングメモリ(短期記憶)を鍛える、有名なトレーニングがNバック課題です。
1958年に心理学者のキルヒナー氏によって広まり、本来は、ワーキングメモリ能力(短期時記憶能力)を測定するためのテストや心理実験として行われていました。[1]北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科. リズムによる指タッピング課題トレーニングが 視覚空間ワーキングメモリに及ぼす影響(PDF). 2017-02. … Continue reading近年では、脳トレとしてゲーム感覚で楽しめるNバックアプリがリリースされています。
Nバック課題を繰り返し行うことで、ワーキングメモリが鍛えられ、記憶力が向上します。
1つ前の問題に答えるのを「1バック」、2つ前の問題に答えるのを「2バック」といいます。
問題と答えを記憶して答えるため、短期記憶が鍛えられます。
ここからは、パソコンやスマホでゲーム感覚で楽しめる、Nバック課題のおすすめアプリを紹介します。
パソコン(ブラウザ)のNバック課題
初級:記憶じゃんけん
・相手の出すじゃんけんの手を記憶するゲーム
・相手の出す手が先にN個表示される。
・相手の手を覚えながらじゃんけんし、勝ち・負け・あいこのどれかを100%にすることを目指す。
課題中級:記憶計算
・計算問題の答えをN個遅れて解答する記憶ゲーム。
・スピード毎にメニューが分かれている。
・全問正解するとステージクリアとなり、メニューから新たなステージが選べる。
参照:Nバック課題で脳を鍛えよう|Nバック課題中級 記憶計算
Androidスマートフォンで使えるNバック課題アプリ
Google playでダウンロードできる、AndroidのNバック課題アプリを紹介します。
Nバック計算
・次々に表示される計算問題を覚えて、N問遅れて答える記憶ゲーム。
・N、スピード、問題数はステージごとに変わる
・全問正解すると次のステージが選択できる。
池田ラスカル
計算の速度を徐々に上げたり、グラフで成績が分かるのでモチベーションが上がります。
Nバックあいうえお
・文字がN個前と同じかどうかを答えていく記憶ゲーム。
・N、スピード、問題数はステージごとに変わる
・全問正解すると次のステージが選択できる。
N-back 音声計算
耳で聞いて答える、新しいNバックゲームです!
iTunesアプリのNバック課題
Appleストアでダウンロードして、iPhoneやiOSで使えるNバック課題アプリを紹介します。
n-back
N’バック
DSソフトでも楽しめるNバック課題
このソフトは元々、ゲーム用ではなく大学の研究用として開発。任天堂から依頼を受けてDSソフト化されました。「Nバック課題」をベースとして、ワーキングメモリが鍛えられるゲームです。
バンクーバー五輪の選手にこのソフトをプレイさせたところ、ワーキングメモリが鍛えられ、競技の記録まで上がったそうです。[2]“社長が訊く『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』”.任天堂.(参照 2019-05-29)
▼川島隆太教授監修のDSシリーズは、ダウンロード版もリリースされています▼
Nバック課題アプリを行った感想と効果
私はandroidのスマートフォンアプリでNバック計算をしています。たまにさぼりますが、バイトの日は1日10分(5分×2)・休みの日は20分(5分×4)こなしています。
計算するだけではなくて、答えを記憶しながら回答するため、短い時間でもすごく集中力を使います。1ヵ月以上続けましたが、徐々にゲームの成績が良くなっているので、脳が活性化されてる感覚があります。
池田ラスカル