【ADHD薬物療法体験談③】ストラテラを80mg/日に増量-副作用に耐えた3週間

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ADHDブロガーの池田ラスカル(@rasukarurun)です。

この記事は、大人になってからADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)を診断された私が、3年間の薬物治療を振り返っています。

前回までの記事はこちら

【ADHD薬物療法体験談①】ストラテラ40mgを初めて処方された日-薬への期待と不安

【ADHD薬物療法体験談②】ストラテラ40mgを1週間飲んだ感想-徐々にあらわれる副作用

今回は第三弾です。

ストラテラ40mgを飲み始めて、10日後の診察

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ストラテラカプセル40mg

ストラテラが初めて処方され、10日間が経過しました。ストラテラカプセル40mgを、夕食後に毎日飲み続け、様々な副作用が起こっていました。

次回の診察予約は2週間後でしたが、診察日を変更して10日後に受診しました。

副作用を医師にうまく話せなかった

ストラテラカプセル40mgを10日間飲んでみて体調はどうですか?

少し食欲が落ちたりする感じはあるんですけど大丈夫です。あと、ストラテラを飲む前から何ですけど、夜なかなか寝付けないです。

今処方しているロラメット錠が即効性のある睡眠導入剤なのですが…寝付きが悪いようなので1回あたり2錠飲むようにしましょうか。

寝つきが悪くて、睡眠リズムが崩れていたので、睡眠導入剤を増やしてもらいました。

ストラテラに関しては、前回の記事に書いたように、様々な副作用を感じていたのですが、うまく医師に伝えられませんでした。

副作用が強いと話してしまうと、薬物治療を中断されてしまう気がして、恐かったのです。

ストラテラカプセルが80mg/日に増量

ストラテラカプセルの1日の内服量を80mgに増やしますね。 40mgのカプセルを2つ、夕食後に飲んでもらいます。
副作用で眠気・吐き気・頭痛・動悸などが出ることがあります。3週間分処方しますが、副作用が酷い時や、蕁麻疹が出たらすぐに受診してください。

 これまでは、40mgのカプセルを1カプセル内服していました。2カプセル内服することでトータル80mgに増量しました。

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参照:『ストラテラを服用される方へ』日本イーライリリー株式会社/刊,2012年

順調に次の治療段階に進めたことに、安心しました。

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自立支援医療費の申請のために、診断書を書いてもらう

前回の記事で書いたように、ストラテラカプセルの治療にはかなりお金がかかります。

 ストラテラカプセル40mgの薬価は、1カプセルあたり461.2円です。ストラテラ|医薬品添付文書情報 より)

 内服量を80mgに増量したことで、2カプセル飲むことになり、1日あたり922.4円の単価に倍増。3割負担でも、1日当たり276.7円

この負担を軽減するのが自立支援医療費制度です。

支給認定を受けると、精神科通院による医療費の自己負担額が1割になります。

あの、薬が高いので自立支援の申請をしたいのですが…

そうですね。指定の診断書を書きますので少々お待ちください。診断書の費用として3000円ほどかかります。保健所に持って行って申請してくださいね。

この日の支払いは、3週間分の薬代・診断書料金などで、合計1万円を超えました。

 

公的医療制度は知らないと損をする

この時に思ったのが“公的な医療・福祉制度は、知らないと損をする”ということ。

こういった制度を患者に積極的に普及し、申請を促してくれる医療機関ばかりではありません。

私は自立支援医療について知っていたので、医師に診断書のお願いをして申請することが出来ました。しかし、もしも知らなかったら、ずっと高額の医療費制度を支払い続けるか、治療を断念していたかもしれません。

 ストラテラ80mg/日を内服して起こった変化は?

当時のTwitterに、ストラテラを増量して感じた副作用や効果を呟いていました。

ストラテラ3週間(40mg/日を2週、80mgを1週)飲んだ感想。

夜の内服後に吐き気、翌日は我慢できる。内服後20時間くらい経ってようやく固形物を食べる食欲が出る。

頭が重い?頭になにかあるような違和感、口の中が渇く

池田ラスカル@ADHDブロガー 2015年8月31日|Twitter

 

不注意、集中力のなさ、物事先送りは相変わらず。なんか頭の中が整理された感じがある。
衝動性がなくなった。朝早く目が覚めるようになった。目覚めが良くなった。立ちくらみがある。
たまに動悸がする。青色のカプセルを飲むたびに何とも言えない気分になる。
池田ラスカル@ADHDブロガー 2015年8月31日|Twitter

ストラテラを倍増して、副作用も増強

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ストラテラカプセルを40mg/日から80mg/日に増量して、副作用も倍以上の強さになりました。

吐き気

夕食後に内服した後の吐き気が悪化。寝る前は胃が気持ち悪く、睡眠導入剤がなければ寝れませんでした。

食欲低下で体重も落ちた

朝起きると吐き気は治まってるものの、日中は食欲がありません。夕方になるとようやく食欲が湧きますが、夕食を食べて薬を飲むと、また吐き気…。そしてそこから20時間くらい食欲がありません。

体重も落ちて、周りから痩せたねと言われるようになりました。

口渇(口の渇き)

口の中が乾くようになり、食べ物がおいしいと感じなくなりました。

常に口の渇きによる不快感があり、水筒に水を入れて外出していました。水を飲んでも、すぐにまた口が乾くため、大量に水を飲んでいました。

自宅では氷を噛んだりして、口渇を和らげていました。この「口渇」が一番つらい副作用でした。

ストラテラを内服することで、副作用として唾液の分泌量が低下し、口腔内が乾燥。これによって口渇を引き起こしていました。

ストラテラ( アトモキセチン塩酸塩)|医薬品添付文書情報によると、副作用の「口腔乾燥」は1%~5%以上の発現率です。

動悸・立ちくらみ・発汗

動悸や立ちくらみも続いていました。薬を飲んでから1時間後~12時間後に、不意に起こります。

少し動いただけで異常に汗をかいたり、指が震えることもあり、新しく始めた日本料理店でのアルバイトにも影響していました。

毎晩、青いカプセルを飲むたびに、複雑な気持ちになりました。

ストラテラ80mgを3週間飲んで感じた効果


80mgに倍増して副作用が強くなりましたが、40mgの時には感じなかった”効果”も感じるようになりました。

頭が整理され、衝動性が静まった?

ADHDの症状のひとつに”衝動性”がありますが、ストラテラカプセルを飲むようになって1ヵ月後に、この症状が軽くなった感覚がありました。

ごちゃごちゃしていた頭の中が整理され”頭の中で起こる多動”が和らいだように感じました。

朝早く起きるようになり、目覚めが良くなった

ストラテラカプセルを夕食後に飲むようになってから、覚醒作用のせいか、朝早く目が覚めるようになりました。朝が弱かった私にとってはかなりの変化でした。

しかも、寝起きなのにかなり頭がはっきりしています。しかし、早く目覚めすぎるせいで、睡眠不足で日中に体がだるくなったり、眠気が起きることがありました。

新しい仕事を始める

看護師を退職した私は、すぐに新しい仕事を探し始めました。一人暮らしだったので、いつまでも仕送りで生活するのは気が引けました。

早くお金が稼ぎたい気持ちでいっぱいでした。正社員で働ける自信はないため、アルバイトや派遣の仕事を探しました。

仕事で失敗して自信を失っていたので“自分にできる仕事なんてあるのだろうか”と不安でいっぱいでした。焦りから、勢いで飲食店の調理のアルバイトに応募して合格したものの、辞退しました。

複数の派遣会社に登録して求人を探しても、なかなかできそうな仕事がありません。とりあえずお金が必要なので“日雇い”のアルバイトに行くようになりました。

何度か日雇いのアルバイトで倉庫や食品工場に行き、その後に日本料理屋の接客のアルバイトを始めました。

不注意症状には、全く効果を感じられなかった

私が一番苦しんでいた「不注意症状」に関しては、全く改善の気配がありませんでした。

私が悩んでいた不注意症状
      •  自宅からドラックストアまで自転車で買い物に行き、自転車で来たことを忘れて、歩いて帰宅する。翌日、自宅の駐輪場に自転車がなくて困惑する。
      • ボタンを押して信号が変わる横断歩道で、ボタンを押さずにずっと待ってしまう
        (エレベーターのボタンでも同じことが起こる)
      • 方向音痴。目的地に到着できても、帰り道でもう一度道に迷う(一度通った道を忘れる。周りの風景を覚えていない。)

方向音痴もADHDの特徴みたい。

目的地に行くのに迷うのは仕方ないとして、帰り道でも道が分からなくなって、知らない道を延々と彷徨って、何度も引き返した。

あまりにショックで喫茶店に入ってクリームソーダーを飲みました。

多分、周りの景色が目に入ってないというか、記憶できてないんだと思う。

— 池田ラスカル (@rasukarurun) 2015年9月4日|Twitter

この頃には“私の場合、ストラテラは不注意には効果がないのでは?”と感じるようになり、別の薬であるコンサータを試したいと思うようになりました。

ストラテラ80mg/日を3週間飲んだ感想-効果よりも、副作用の方が強かった

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ストラテラ40mg/日を10日間内服し、その後80mg/日に増量して3週間内服しました。

“効果よりも副作用の方が強い”と感じる日々でした。相変わらず不注意症状は全く改善する気配はなし。それでも“衝動性”に対して効果を感じるようになりました。

もともと効果が安定するまで2ヵ月はかかると言われていました。まだ薬を飲んで1ヵ月だったので「このまま飲み続けて、薬を増量したら、もっと効果が出るのではないか?」「副作用は飲み始めだけで、徐々に無くなっていくのでは?」と期待していました。

もしかしたら、効果を期待する気持ちが強すぎてプラシーボ効果が生じていただけかもしれません。しかし”薬が効いている”という喜びを感じるようになりました。

副作用に我慢して、毎日ストラテラカプセルを飲んでいました。

この記事は【【ADHD薬物治療体験談④】ストラテラを2ヵ月で諦めた理由】へ続きます。

参照リンク

前回までの記事はこちら

【ADHD薬物療法体験談①】ストラテラ40mgを初めて処方された日-薬への期待と不安 【ADHD薬物療法体験談②】ストラテラ40mgを1週間飲んだ感想-徐々にあらわれる副作用