【ADHD薬物療法体験談②】ストラテラ40mgを1週間飲んだ感想-徐々にあらわれる副作用

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元看護師、ADHDブロガーの池田ラスカル(@rasukarurun)です。前回の記事( 【ADHD薬物療法体験談①】ストラテラ40mgを初めて処方された日-薬への期待と不安 )の続きのお話です。

ストラテラ40mg/日を飲み始めて2日目~10日目のことを書いていきます。

わずかに体に起こった変化、曖昧な効果、食欲低下などの副作用、効いてるのか分からない不安、お金のこと…。

色々な思いを抱きながら過ごした1週間を振り返ります。

<目次>

ストラテラ内服3日目-わずかに食欲が減る。副作用?

飲み始めて最初に体に感じた変化は「何か食欲ないなぁ」ということ。

私は昔から「ストレスが溜まると過食するタイプ」でした。食欲が落ちるという経験はほとんどありません。

ひきこもりで抑うつ状態だった当時は、夜中になると不安が高まりドラックストアで買い込んだお菓子や冷凍食品を過食してから寝ていました。

そんな私が「食欲が落ちる」というのは、ストラテラによって引き起こされた変化だと思います。吐き気というほどではありませんが、胃のあたりが気持ち悪い感じがしました。

当時書いていたブログに、その日の食事を記録していました。

2015年8月20日 今日食べたもの

トースト(いちごジャム)、カフェオレ、リポビタンDライト、アイスクリーム、卵雑炊(0.3合くらい)

吐き気、食欲低下はストラテラに多い副作用

ストラテラ( アトモキセチン塩酸塩)|医薬品添付文書情報によると、成人の80.4%に副作用がみられるようです。主な副作用は悪心(吐き気・胃のむかつき)が46.9%、食欲減退が20.9%です。

副作用発現状況の概要

日本人及びアジア人の成人を対象とした臨床試験における安全性評価対象例392例(日本人患者278例を含む)中315例(80.4%)に副作用が報告され、

主なものは悪心(46.9%)、食欲減退(20.9%)、傾眠(16.6%)、口渇(13.8%)、頭痛(10.5%)であった。

(成人適応追加時)

出典:医療用医薬品 |ストラテラhttps://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00060723

 

 ストラテラ内服4日目-軽い動悸と、頭への違和感

当時のツイートです。寝る前に軽い動悸がありました。当時は、寝る前に睡眠導入剤や抗不安薬を飲んでいたので、動悸が起こることは珍しかったです。

頭が重い、頭がいつもと違う感じ

この頃から不思議な「頭への違和感」を感じていました。「まるで頭の中に異物があるような気持ち悪さ」「何かいつもと違う感じ」がしました。

痛みはなく、頭痛とは違う違和感でした。もしかするとストラテラの効果を気にするあまりの「気のせい」だったのかもしれません。

しかし、「確実に自分の体に何か変化が起こっている」と感じました。

ストラテラが効いているのか分からない

医師からは「効果が出て安定するのは2ヶ月後」と言われいたのですが、社会復帰をするために、1日でも早く効果が欲しいと思っていました。

わずかな副作用があったので「副作用があるということは効果もあるのかな?」と思いながら、はっきりしない効果にモヤモヤしていました。

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ストラテラ内服5日目-中途覚醒?睡眠に変化が起こる

ストラテラカプセル40mgを夕食の後に内服するようになって5日目。この日は、早朝4時前に目が覚めました。この頃、引きこもり生活で昼夜逆転していた私。0時過ぎに寝て、昼前に起きて、二度寝する生活をしていました。

いったん寝付くと、寝すぎるほど寝てしまう私でしたが、この日は珍しく早朝覚醒しました。

しかも、あまり寝ていないのに頭はすっきり。普段は午前中から動く気にはなれないのに、外を散歩して、散らかった部屋を掃除。2時間も家事をしたのは久しぶりのことでした。

ストラテラ( アトモキセチン塩酸塩)|医薬品添付文書情報によると、ストラテラの内服によって1%未満の割合で「早朝覚醒型不眠症」が発現します。副作用として「眠気」を生じる人も多く、臨床試験では16.6%の人に「傾眠」がみられるようです。

出典:医療用医薬品 |ストラテラhttps://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00060723

ストラテラ内服1週間~10日目 副作用が目立つようになる

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ストラテラカプセル40mg

ストラテラを飲んでから1週間が過ぎると、副作用が目立つようになりました。

夕食後にストラテラ40mgを飲み、睡眠導入剤を飲んでから寝ていたのですが、入眠後2~4時間で目が覚めてしまいました。

それまでは無かった「中途覚醒」や「早朝覚醒」はたびたび続いていました。目が覚めてから2時間くらいは頭がすっきりしていて、二度寝しようと思っても出来ません。

「頭がすっきり」している状態がずっと続けばいいのですが、睡眠不足のためか昼前になると眠くなり、結局昼寝をしていました。

 原因の分からない立ちくらみとめまい

この頃の日記やツイートを読んでいると、ストラテラを飲んで1週間経ったころから「立ちくらみ」や「めまい」がたびたび起こるようになりました。

立ち上がると、まるで船酔いのような感覚で足元がふらつくように。部屋を少し移動するだけなのに、まともに歩けない時もありました。危ないので、できるだけ外出を控えていました。

この頃は、これがストラテラによる副作用だとは気付きませんでした。一日中部屋で横になって過ごしていたので「体力が落ちて低血圧になったのかな?」と考えたり、抗不安薬の副作用かもしれないと考えました。のちの診察で医師に相談したところ“立ちくらみ”もストラテラの副作用として多くみられるそうです。

ストラテラ( アトモキセチン塩酸塩)|医薬品添付文書情報によると、こういった「浮動性のめまい」は5%以上の発現率です。

足元がふわふわと浮くような、船の上に乗って船酔いしているような症状でした。

休職中だった病院を退職。看護師を辞めることになった。

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私は、この年の4月に看護師として入職して、6月の下旬に休職していました。休職中にADHD(注意欠陥多動性障害/注意欠如多動症)と診断され、ストラテラ内服を開始していました。

休職期限である3ヵ月が経とうとしていたため、職場に電話しないといけない…と思いながらも、怖くてなかなか電話できませんでした。

ある日、職場のほうから着信があって慌てて起き、翌日に面談をすることになりました。

ADHDを知らなかった看護師長

当時所属していた病棟の看護師長との面談の日。緊張しながら病院に行きました。逃げ出したくて仕方ありませんでした。白衣でデキパキ働いている同期の姿が目に入り、情けない気持ちになりました。

面談では、ADHD(注意欠陥多動性障害/注意欠如多動症)と診断されたことや、治療薬のストラテラカプセルを飲み始めたことを伝えました。

この時驚いたのが、看護師長がストラテラという薬や、ADHDが大人にもあることを知らなかったことです。

これは仕方のないことだと思います。

日本でストラテラがADHD治療薬として承認されたのは2009年ですが、当初は18歳未満の小児のみに適応されていました。ストラテラの処方が18歳以上の成人に承認されたのは、2012年のことです。

参照:注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療剤 「ストラテラ内用液0.4%」発売|日本イーライリリー株式会社プレスリリース2013年11月29日更新

私自身、看護学科の授業を思い出しても、“ADHD”については小児看護の講義で少しふれただけ。看護師国家試験の過去問題でも、大人の発達障害に関する問題は記憶にありません。

たった3年前ですが、当時は今よりもさらに“大人の発達障害”が知られていなかったのです。

看護師長に退職の意思を伝えた

「この先どうしたいか?」と聞かれ「退職したいです。」と答えました。

ストラテラの効果が安定するまで2ヵ月かかること、どれだけ効果が出るか分からないこと、看護師として働く自信を失っていたことが理由です。

休職期間を延長して、復職するという気持ちは全くありませんでした。看護師長は退職を引き留めず、私の決意を尊重してくださいました。

休職中はずっともやもやとした気持ちだったのですが退職が決まったことで、すこし気が楽になり、肩の荷が下りました。

副業禁止のため、休職中は日雇いのアルバイトも出来ず、無収入。仕送りで生活していました。退職したことで、休職状態から無職になっただけなのですが「これでやっとアルバイトが出来る」と思うと、前に進める気がしました。

この記事は「 【ADHD薬物療法体験談③】ストラテラを80mg/日に増量-副作用に耐えた3週間 」に続きます。

参照リンク

 

前回の記事はこちら
【ADHD薬物療法体験談①】ストラテラ40mgを初めて処方された日-薬への期待と不安