ADHD(注意欠陥多動性障害/注意欠如多動症)、社会不安障害の池田ラスカル(@rasukarurun)です。今回は簡単に障害者手帳カバーを手作りしたので紹介します。
精神障害者手帳カバーのデザインが不満
私は、精神障害者保健福祉手帳を所持しています。
この手帳を提示することで、自治体によってバスや地下鉄の料金が割引されたり、美術館や娯楽施設等のチケット料金の免除・割引が受けられます。身分証明書にもなるので、いつも持ち歩いています。
障害者手帳のデザインは都道府県により異なります。私が住んでいる自治体の障害者手帳カバーは表面が透明。
表面には「障害者手帳」という文字がはっきり印字されています。
この文字が気になります。
職場では障害者であることを隠しているので、「もし職場で落としたらどうしよう…」「取り出した時の、周りの人の目が気になる」と常に不安です。
障害者手帳の色は障害区分によって違う?
また、私の自治体の障害者手帳は、カバーの色が障害の区分(精神、身体、知的)によって異なります。
その上、かなり目立つ色をしているので、見る人が見れば一目で気付かれます。
持ち歩きたい障害者手帳カバーを手作り!
手帳は二つ折りになっていて、中には顔写真や手帳番号、生年月日等が記載されています。手帳を提示するときには、中を開いて見せます。なので、好きなカバーを付けたら良いのでは?と思いました。
市販されていないか調べてみましたが、見つからない…。
いっそハンドメイドで障害者手帳を作ることにしました。
クリアケースを用意する
まずは折りたたまれた障害者手帳カバーのサイズを測ります。横7.5cm×縦11cmでした。
今回は、既定の障害者手帳カバーの上に被せる形で作ります。そのため、一回り大きいサイズのクリアケースを用意します。
Amazonで「コクヨ クリアケース カードケース 軟質タイプ B7 クケ-77」を購入。文庫本より一回り小さいくらいのサイズです。最初はB8タイプを購入したのですが、サイズがぴったり過ぎて失敗。ひとつ大きいB7を買い直しました。
参考にしたこちらのブログ( there is nothing there)の方はB8タイプを使用していました。自治体によって手帳のサイズに違いがあるようです。
手帳表面のデザイン紙を用意する
透明のクリアケースに、好きなデザインの紙を用意して差し込みます。パソコンから、無料のデザインパターンや背景パターンのフリー素材を探します。
こちらのサイトからお気に入りのデザインパターンをダウンロード。
Windowsのペイントアプリに貼り付けて、プリンターでA4用紙に印刷しました。
100均で好きな柄のラッピングペーパーを用意したり、自宅にある色紙や包装紙するのも、手軽で良いと思います。
クリアケースにデザイン紙を差し込む
印刷したデザインの紙を、クリアケースに挟んでいきます。
印刷面が表にくるようにします。
障害者手帳をクリアケースに被せていく
障害者手帳を付属のカバーごと差し込んでいきます。
真ん中に少し切れ込みを入れると、手帳が入れやすいです。カバーから取り出す時もスムーズ。
完成しました!
10分足らずで完成!
持ち歩きたくなるようなデザイン。おしゃれな文庫本カバーみたいです。インスタ映えしそう(やってないけど)
オリジナルのカバーをつけることで、持ち歩きやすくなりました。これを鞄に入れていると、気持ちも明るくなります。鞄から取り出すときの後ろ向きな気持ちもなくなりました。
作って良かった!
自作のカバーをつけた障害者手帳を使用できるか確認
気になったのが「自作のカバーを被せた障害者手帳を使用できるのか?」という問題。
試しにこの手帳カバーをつけてから、近くの美術館で割引を受けてみました。
窓口で恐る恐る手帳を取り出したのですが、いつも通り中を開いて見せると、あっさりと受付してくださいました。路線バスの乗車割引も、普段通り問題ありませんでした。
念のため都道府県の精神保健福祉課にメールで問い合わせをしました。すると「必要時にはカバーを外して提示できれば問題ない」との回答でした。
一回り大きいサイズのクリアケースにしたので、すぐに取り外せます。
障害者手帳を障害区分で統一してほしい
私の住んでいる都道府県では、障害者手帳の色やサイズが障害区分によって分けられています。しかし近年では、障害者手帳の色や大きさを統一しようという試みが広がっています。
例えば埼玉県では、2015年に変更になりました。
障害者手帳の体裁(大きさ、色、表記)を統一します – 埼玉県
まだまだ精神障害に対する偏見やマイナスイメージが強いので、少しでも緩和されていくといいなと思います。