「発達障害児のための空港&搭乗体験ツアー」の参加条件が厳しすぎる

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ADHD(注意欠陥多動性障害/注意欠如多動症)の池田ラスカル(@rasukarurun)です。先日、Twitterのタイムラインでこのような企画を知りました。

発達障害のある子のための空港&搭乗体験ツアー in 成田空港 | 一般社団法人 日本発達障害ネットワーク JDDnet

日時 2018年1月14日(日)10:00~14:30予定 ※14:30以降は自由参加で成田空港ターミナルツアー
場所 成田国際空港
定員 発達障害のあるお子様15名とそのご家族(※ご家族は同伴3名まで)
対象者 発達障害のあるお子様(小学生~中学生)
参加費 無料(旅費、宿泊費は出ませんのでご了承ください。)
参加応募方法 ①応募用紙、②撮影・掲載同意書に記載の上、JDDnetまでメールまたはFAXにて送付ください。
メール:office@jddnet.jp FAX: 03-6721-7818 ※用紙は下部バナーよりダウンロードください。
申込締切 2017年12月27日(水)
参加者選定方法 応募用紙を確認の上、専門家であるJDDnet理事による選定をさせていただきます。
参加者選定結果については、1月5日までにメールにて通知いたします。

引用:発達障害のある子のための空港&搭乗体験ツアー in 成田空港 | 一般社団法人 日本発達障害ネットワーク JDDnet

成田国際空港株式会社(NAA)、全日本空輸株式会社(ANA)の試みで、今後の発達障害者の搭乗をスムーズにするために、搭乗体験ツアーを行うそうです。

発達障害児は、慣れない環境でパニックを起こしやすかったり、音や光に弱い感覚過敏などの症状があります。

そのため、このような体験ツアーを通して発達障害児と家族が慣れ、航空会社側も受け入れ態勢を整える機会になる素晴らしい企画だと思いました。

しかし…

応募条件が厳しすぎる

今回行います「発達障害のある子のための空港&搭乗体験ツアー in 成田空港」につきましては、共催される成田国際空港株式会社(NAA)、全日本空輸株式会社(ANA)共に初めての試みであり、今後発達障害者の搭乗をスムーズにするために、募集に際して以下の1~4の条件を設けさせていただいております。何卒、ご理解の程、お願いします。

  1.  頻回に、パニック、自傷、他害のような問題行動のないお子様
  2. すぐに奇声をあげることの少ないお子様(他のお子様が不安定になるため)
  3. 普段と異なる状況でパニック等を起こしにくいお子様
  4. 音、光、人混みなどの刺激、予定の変更などで、パニックに陥りにくいお子様
  5. 万が一、パニックになった場合、ご家族でご対応いただけるお子様

この応募条件を読んで愕然としました。

この条件がクリアできる発達障害児なら、搭乗体験ツアーなんていらないのでは?

普通に飛行機乗れるんじゃないのでしょうか?

この条件に当てはまる子こそ体験ツアーの参加が必要なのではないでしょうか?

そもそも、この条件を満たせる発達障害児(おそらく軽度)がどれだけいるのか…。

誰の何のための企画なのか

「発達障害のある子のための空港&搭乗体験ツアー in 成田空港」という今回のイベント。誰のための企画なのでしょうか?

飛行機に不安のある発達障害児と家族のための企画なのでは?そして、空港スタッフが対応に慣れるための搭乗体験ツアーなのではないでしょうか?

発達障害が広まり、大きな企業がこのようなイベントを企画して下さるのはとても有難いことだと思います。

だけど、厳しすぎる参加条件を読んで、何のためにやるのかな…と考えてしまいました。

確かに通常の機内スタッフが発達障害児のパニック等に対応するのは大変です。しかし応募用紙(https://jddnet.jp/wp-content/uploads/180114entry2.pdf)によると、当日は医師2名が同行するようです。

おそらく小児の発達障害の専門医だと思います。医師2名いたら発達障碍者対応できませんか?

また“当日マスメディアの写真撮影などが可能な方(同意書記入の可能な方)”という条件もあります。

下記ので、搭乗体験の写真やインタビューが使用されるようです。

①成田国際空港株式会社(NAA) HP・広報誌

②全日本空輸株式会社(ANA) HP・広報誌
③一般社団法人日本発達障害ネットワーク(JDDnet) HP・広報誌
④取材マスメディア  HP・広報誌・TV・新聞等各種メディア

引用:撮影・掲載同意書PDF

メディア向けに企業のアピールをしたいだけでは?と感じてしまいます。