ADHDのラスカルの手帳

四国在住/20代でADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)と診断/社会不安障害(対人恐怖症)/アルバイター

【ADHDと仕事】未経験で介護職に就いて1か月目、勇気をくれる言葉。

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 ADHD(注意欠陥多動性障害、注意欠如多動症)、社会不安障害の池田ラスカル (@rasukarurun) です。未経験の介護職(パートタイム)に就いて1ヵ月が経ちました。この1ヵ月、とにかく仕事のことで頭がいっぱいでした。

 

<目次>

 介護という世界

 前職の倉庫作業アルバイトを衝動的に辞めた私はお金がなく、早く仕事に就くために介護のパートに応募しました。日勤のみ、週4日可の求人でした。

 この先長い人生を一人で生きていくために、単純作業の倉庫作業を続けていては生きていけないという危機感がありました。20代のうちにスキルを身につけておけば、きっとこの先役に立つだろう・・・そんな気持ちで介護の世界に飛び込みました。

 障害者雇用ではなく、一般雇用での採用です。精神障害者保健福祉手帳を所持していること、ADHDという発達障害があること、精神科に通院して薬を飲んでいることは隠しています。

ADHDの私はマルチタスクが苦手

 介護業務はマルチタスクです。

 複数の作業を同時にこなす、施設介護では常に複数の利用者を見る、スケジューリングを考えて計画的に動く…。ADHDの私にとっては苦手な作業です。

 常に頭をフル回転させて(今何をしたら良い?今どう動いたら良い?)と必死です。それでも抜け落ちてしまいます。視野が狭く、常に目の前のことしか見えない私。

 利用者さんと会話をしていると、その会話にしか意識がいかず、その人の周りにいる人のことに気付かない。時間を忘れてしまう。大事な業務が抜け落ちてしまう…。

 忙しいときは頭で処理しきれずにパニックになってしまいます。

 私の勤務先は、自宅で生活している高齢者が日中に過ごす、通所型の介護施設です。比較的軽度の人も多く、1日の利用者もさほど多くありません。それでも、利用者の顔と名前を一致させるだけで1か月かかりました。

 以前の仕事は倉庫軽作業で、決められた単純作業を繰り返し続けるというシングルタスクでした。自分には合っていたと思います。まったく違うマルチタスクの仕事で、モノではなくヒトを相手とするという難しさに苦戦しています。

2種類のメモ帳を使い分ける

 

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 今まで色々な仕事をやって失敗を繰り返し、学んできたこともあります。ADHDの短期記憶の弱さ、マルチタスクの弱さを補うにはとにかく“メモ”をすることが大事です。

 私は、2冊のノートを使い分けています。右側の小さなリングノートは、とにかくその場で「書き留める」ことに使います。朝礼で聞いたこと、上司からの指示、利用者から言われたこと、電話対応の内容、とにかく何でもメモします。

上司からは「そんなことまで書かなくていいよ」とか「几帳面だね」と言われてしまいますが、ワーキングメモリ(短期記憶)が弱い私にとっては、些細なことでも書き留めておかなければいけません。

ミニ6穴のバインダー手帳をカスタマイズして使用

 左側の手帳は、仕事に必要な情報を分かりやすくまとめています。走り書きのメモ帳だけでは、情報がごちゃごちゃになるからです。

 この手帳はバインダーになっていて、ミニ6穴のメモ帳リフィルを綴じて使用できます。リフィルの順番を入れ替えたり、その日のtodoを一番上のページにしたり、使いやすいようにカスタマイズしています。

ミニ6穴サイズのマンスリースケジュールの手帳用リフィルを差し込めば、スケジュール帳兼メモ帳としても使えます。

 

インデックスをつけて、下記のような内容のリフィルを入れています。

  • マンスリーカレンダー(マルマン 手帳用リフィル マンスリー B5 LD373-8
  • その日のToDoリスト
  • 仕事の基本的な一日の流れ
  • 作業チェックリスト
  • 利用者の情報(飲んでいる薬、麻痺の状態、食事の形態、トイレ介助の方法、利用時間、趣味や好きな作業)
  • 白紙のリフィル(メモ用)
  • 本を読んで心に響いた言葉

 落としたり置き忘れたりしないように、手帳にはバンジーコイル携帯ストラップ(クリップタイプ)をつけて、ポケットにクリップで止めています。

 

 

毎朝、出勤するのが苦しい

  「自分には出来ないのではないか」「もう辞めてしまいたい」「向いていない」「失敗するのが怖い」という不安で常に頭がいっぱいです。パートタイムで、週3日休みがあるのに、休日は頭がぐったりして、ベットに体を横たえたまま。

 次の日の仕事のことを考えて憂鬱になり、朝が来るのが嫌でなかなか寝付けません。寝不足のまま何とか起床して、逃げ出したい気持ちを振り払って家を出ます。

 重い体を電車に乗せたあとは、まるで地獄に向かっているような息苦しい気持ちになります。今まで何度も仕事を辞めてきた私。“せめて3か月は続けよう” ”とりあえず今日だけ逃げずに出勤しよう”と自分に言い聞かせて、何とか出勤しています。

 疲れ切って帰宅すると、部屋は散らかり放題。消し忘れたTVや電気がついたまま。ごちゃごちゃのメモ帳をまとめている間、次の日の仕事を考えて憂鬱になり、ストレスでお菓子やジュースを大量に摂取しています。

メモ帳に書いてある言葉

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 メモ帳の1ページに、ある言葉を書いた紙を綴じています。これは以前、Amazonほしいものリストからプレゼントで頂いた「他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学」という書籍に書かれていた文章を写し書きしたものです。

 

  <あなたが恐れている状況に、勇気を出して立ち向かっていって下さい>

  • 自分の不安ではなく、置かれている状況に意識を集中するようにしましょう。
  • たとえ、あなたが強い不安を感じていても、おそらく他人はそのことに気付いていません。他人はあなたではないのですから。
  • 訓練のあと、些細な事でくよくよ悩ますに、まずは思い切って行動したことに誇りを持ってください。
  • それから、次回はどうしたらもっとうまくいくか?をじっくりと考えてみてください。
引用:他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学

 

 私は、子供のころから「他人が怖い」「生きていくのが怖い」という気持ちを抱えて生きてきました。私にとって社会と接することは不安と恐怖の連続で、少し足を踏み出しては逃げ出すことを繰り返してきました。

 仕事から逃げ出したくなった時、人から厳しく当たられたとき、仕事中に泣きそうになった時、メモ帳をこっそり開きます。自分が自分の一番の味方でいなければならないんだと思い出します。

きっと大丈夫だ、と言い聞かせて、不安と戦いながら生きています。

 

 

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