ADHDのラスカルの手帳

20代でADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)と診断/社会不安障害(対人恐怖症)/アルバイター

ADHD薬物治療に必須!精神科自立支援医療制度の話

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ADHD(注意欠陥多動性障害/注意欠如多動症)のラスカルです。3か月前に自立支援医療の更新を行い、今月に新しい受給証が届きました。

受給者証はハガキくらいの大きさで、カバーのデザインは自治体により異なります。

次の診察までに申請が間に合ってほっとしています!支払う金額が大きく変わるからです。

自立支援医療制度は、精神科の通院医療費を軽減できる制度です。

この制度を受けることで、支払う自己負担額が3割から1割になります。

また、所得にごとに月の自己負担額の上限が決められています。医療費が高額の場合は1割以下になることもあります。

ADHDの治療薬(ストラテラカプセル、コンサータ錠)はどちらも薬価の高い薬です。自立支援制度を知らず、高額な医療費を払えずに治療を中断している人もいるのではないでしょうか?

この記事では、私が実際に受けている自立支援制度について紹介します。

 <目次>

 

 

自立支援医療制度でどのくらい安くなるの?

 

低所得者の月々の自己負担額上限は月2500円

通常であれば、通院医療費の自己負担額は3割ですが、1割に軽減されます。しかし、高額な医療費の場合は、1割でも大きな負担になります。

そのため、所得によって月々の自己負担額の上限が決められています。

 

生活保護者:0円

低所得1:2500円

低所得2:5000円

中間所得1:10,000円 ※重度かつ継続の場合5000円

中間所得2:20,000円 ※重度かつ継続の場合10,000円

 

一般的な会社員の方は、上限が5000円になると思います。私は日雇いアルバイター兼底辺在宅ワーカー( ランサーズ に登録)です。低所得1(市民税非課税世帯が該当)の認定です。

つまり、月々2500円しか払わなくて良いのです。月に1~2回通院していますが、1回目の診察で2500円オーバーになるので、2回目の診察は無料です。

 

どれだけ安くなってるか計算した

月の1回目の診察にかかる医療費を、3割負担の場合自立支援制度を利用して実際に支払う自己負担額(1割・月々上限2500円)で比較しました。

自分で領収書を見ながら計算したので、間違っているかもしれません。

クリニックでの支払い

再診料219円→73円

投薬料213円→70円

精神療法990円→330円

合計・・・1422円(3割の場合)470円(1割)

 

薬局での支払い

調剤技術料969円→333円

薬学管理料180円→60円

薬剤料(4週間分)11,676円→3892円

合計・・・12,850円(3割)4275円(1割)自己負担の上限が月2500円のため、実際の支払いは2,030円

 

このように、かなり軽減されてます。ちなみに10割負担だと軽く4万を超えますね。

ADHDの治療薬は高額のため、医療費はかなり高くなります。3割負担でもキツくて払えません。

もしも自立支援制度がなかったら、薬は飲んでいないと思います。

私は初めてストラテラカプセルを処方されたときに、あまりの支払額の大きさに驚きました。その時に医師は自立支援のことを教えてくれませんでした。

自分で調べて医師に相談するまで2か月間、そして申請をして審査に通るまで3か月間かかりました。その間、我慢して高額な医療費を払い続けました。

それほどまでにADHDの症状がつらく、薬にすがりたい気持ちでした。

 

なぜ薬剤料が高い?

目を引くのが薬剤料の高額さです。4週間分の処方とはいえ、3割負担でも11,676円・・・もし健康保険未加入で10割負担なら、38,920円です。

その原因は、ADHDの治療薬であるコンサータ錠とストラテラカプセルの薬価の高さです。

ちなみに私は、SSRIの抗うつ剤や睡眠導入剤も処方されていますが、薬剤料の大半をコンサータ(27mg/日)とストラテラカプセル(40mg×2/日)が占めています。

 

コンサータ錠の薬価

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36mg・・・402.60円

27mg・・・374.30円

18mg・・・337.80円

ストラテラカプセルの薬価

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5mg・・・264.90円  
10mg・・・315.70円  
25mg ・・・398.10円
40mg・・・448.40円

 

私は、コンサータ27mg(374.30円)と、ストラテラカプセル40mg×2(448.40円×2)内服しているので、1日あたり1271.1円分の薬を飲んでいます。すごい。

 

ジェネリック医薬品と新薬の治験

コンサータ、ストラテラのジェネリック医薬品は、日本ではまだ販売されていません。

海外では“アクセプタ”という商品名でストラテラのジェネリック医薬品が発売されています。

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ネットで個人輸入する人もいるみたいです。

自己負担で個人輸入するよりも、自立支援を受けてストラテラを飲んだ方が安いですけどね・・・安全性や効果も不安です。

2016年現在、日本国内で処方されるADHDの治療薬は、コンサータ錠とストラテラカプセルの2種類のみです。

海外では認可されている薬もあり、現在も国内では治験が進められています。

治験は協力費として高額な手当がもらえるので、興味のある方は治験サイトなどチェックしてみてください。治験最新情報サイト「JCVN」

私も今年中に治験の説明会に参加予定です。

 

自立支援の更新は1年に1回!期限切れに注意

 

自立支援受給者証の有効期限は1年です。1年に1回の更新申請が必要です。

申請時は医師の診断書が必要ですが、2年に1回は診断書の提出を省略できます。

しかし少しでも有効期限が切れてしまうと、新規の申請と同じ扱いになるので、必ず診断書が必要になります。

医師の診断書の料金は、医療機関にもよりますが、5000円前後かかります。

 

期限切れの2~3か月前に申請が必要!

更新の申請をしてから審査に通るまでに2~3か月かかります。つまり、期限が切れる2~3か月前に申請が必要です。

申請をしても、審査に通って新しい受給者証が届くまでには日数がかかるのです。

受給者証は、診察のたびにクリニックや薬局に提示します。そのため、申請が遅れて受給者証の有効期限が切れてしまえば、自立支援は適応されません。

いつも面倒なことを先延ばしにしてしまう私ですが、自立支援の更新だけは余裕をもって早めに済ませました。

 

その他、転職して保険証が変更になったとき、引っ越した時、転院したときにも変更の申請が必要です。

今のクリニックに転院して1回目の診察で、自立支援医療の適応が受けられなくてショックを受けた記憶があります。泣く泣く3割払いました。

 

詳しい制度内容、新規申請・更新の方法、適応疾患について

詳しい制度内容は、厚生労働省の公式サイト(自立支援医療(精神通院医療)について|経済的な支援|治療や生活に役立つ情報|みんなのメンタルヘルス総合サイト)に分かりやすく掲載しています。

申請の窓口は、自治体によって市役所や保健センターなど異なります。

新規申請の場合は診断書が必ず必要です。支援を受けたい方は、まずは主治医に相談してみましょう。