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ADHDのラスカルの手帳

四国在/20代でADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)と診断/コンサータ・ストラテラ/うつ/社会不安/アルバイター/ クラウドワーカー/生きるための記録/

【大人のADHD】「もしかしてADHDかも?」と思ってから診断されるまでのハードルが高い。

未診断の自称ADHDの人、そしてそれに対して怒ってる人をTLで見かけます。気持ちは分かります。だけど、大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)は診断されるまでのハードルが高いのではないでしょうか。

歯が痛い、と思ったら歯医者に行きますよね。でも、もし「ADHDかも?」と思ったらどうしたらいいのか?

私自身が診断されるまでの事を振り返ってみました。

 

2年間メンタルクニリックに通院しても見逃された“ADHD”

 

 私は、2015年にADHDと診断されました。実際は、その2年以上前からメンタルクリニックの心療内科に通院していました。大学時代に、学業や実習に適応できずに強いストレスから体調不良になりました。

そして教員の勧めでメンタルクリニックを受診しました。その時の診断は抑うつ、不安障害、適応障害です。

抗不安薬、抗うつ剤の内服を行い、休学しての療養を行いました。

 私は診断結果に、どこか腑に落ちない感覚がありました。子供の頃から生きづらさを抱えていた私。うつ病などの一時的な問題ではないのでは?根本的な人格の問題では?ただ甘えてるだけ?と感じていました。

 今思うと、あの頃は確かにうつ状態でした。適応障害・不安障害もありました。しかしその根本にはADHD(注意欠陥/多動性障害)があり、二次障害として抑うつや不安が引き起こされていたのです。

2年間メンタルクリニックに通院し、精神科保健指定医の診察を毎月受診していても、診断されませんでした。

 

 

「もしかしてADHD?」と気付いて、主治医に相談した時の事

 

 私が「もしかしてADHD?」と感じたのは、モンスーズーさんのブログを読んだのがきっかけです。【漫画】生きづらいと思ったら親子で発達障害でした

当事者であるモンスーズーさんの症状が、あまりにも私と似ていました。私はADHDだ!とはっきり思いました。メンタルクリニックに通院していた私は、すぐに主治医に相談しました。

しかし、主治医は「確かにその可能性もあるかもしれません。しかし、今はうつ状態を何とかしましょう。」とぼんやりした反応。あの時、私が「すぐに検査を受けたいです。」と押し切らなかったら、今でも未診断のままだったかもしれません。

 

 

私の場合-クリニックでは診断できず、大学病院で予約待ち

 

 主治医に相談した結果、「うちのクリニックではADHDの診断のための心理検査が出来ません。大学病院を紹介します。」と言われました。(ADHDは、どの精神科医でもどこのクリニックでも診断できる障害じゃないんだ…)と知りました。

 例えば、「うちのメンタルクリニックではうつ病の診断はできません」「私は精神科指定医ですが、うつ病の診断はできません。」という精神科医はいないと思います。精神科医の質が低い!と言いたいのではなくて、日本では認知度が低く、特殊な障害なのだなと感じました。

 私はメンタルクリニックの主治医に、大学病院への紹介状を書いていただきました。主治医の先生は「どこも予約がすぐに取れないからね」と言って、直接大学病院に電話をかけて下さり、初診予約を取っていただきました。

「なるべく早くしてもらったけど、それでも1か月以上先になります」と言われました。大学病院の初診まで1ヵ月以上待ちましたが、これでも短い方だと思います。私の住んでいるところは田舎のため、地域格差もあるかと思います。私の場合、主治医の紹介があったので、比較的待たずに済みました。

 

大人のADHDは、診断までのハードルが高い

 私はかかりつけのメンタルクリニックがあっただけでなく、私自身が医療専門職として勤務していたので、「もしかしたら」と思ってから素早く受診行動を取り、診断までたどり着きました。

 しかし、恐らく、全く受診歴のない人がいきなりADHDの診断を受けようと思ったときに、まず「どこの病院に行ったら良いのか」分からないのではないでしょうか。大病院だと紹介状が必要だったり、初診で何ヶ月も予約を待ったり…というエピソードを同じ障害者の方から聞きました。ADHDは診断を受けるまでのハードルが高いのです。

Twitterの相互フォロワーのChikarin!さんの呟きです。

 

Chikarin!さんのブログ→大人のADHD診断のハードルは想像以上に高いのかもしれない - まいにちADHD でも、診断までこぎ着ける大変さが良く分かります。

 

ADHDを診れる精神科医・医療機関の受け皿が少ない

 

大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)によると、成人期ADHDの世界的有病率は3.4%と推測されています。高い国では、アメリカでは5.2%、フランスでは7.3%がADHDという診断結果があります。(出典:2007年世界保健機関世界精神保健調査)

日本でも、潜在的なADHDを含めると、100人に3人以上はADHDの可能性があるのでしょうか?だとしたら、受け皿があまりに少ないように感じます。

 

もし「ADHDかもしれない」と思ったら

 「ADHDかもしれない」と思っていても、どうしていいか分からない人や、診断を受けようか迷っている人へ。

私自身は、診断を受けて薬物治療を受けたことでとても救われました。「ADHDかもしれない」と思っても、特に仕事や日常で支障がないならそのままでいいかもしれません。

しかし、死にたいくらいに毎日悩んでいるのなら、ぜひ専門医の診察を受けてほしいです。

 インターネットでも情報が得られにくく、どこの病院を受診して良いか分からないこともあると思います。

その場合、まず地域の支援センターに相談することをお勧めします。支援センターを通して、医療機関の情報提供も得られます。

日本自閉症協会のリンクですが、発達障害者支援センターが都道府県ごとに掲載されているので紹介します。

発達障害者支援センター一覧

 

また、ADHDの検査・診断が受けられる医療機関を検索できるサイトもあります。

こちらの記事で紹介しています。↓↓↓

 

www.rasukaruadhd.com

 

大人のADHDを知るための一冊 

 

 最近は、大人のADHDに関する書籍も増えてきました。参考までに、最近読んだ一冊を紹介します。

大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)

この本は、大人のADHDに関して、とても多くの情報量やデーターが掲載されています。

小児とは違う成人期の症状や、成人後に診断された人のケースレポートなどが記載されていて、読み応えがあります。

この本の特徴的なところは、ASD(自閉症スペクトラム障害)や、精神疾患とADHDとの関連も詳しく書かれているところです。ADHDは他の精神疾患、発達障害と合併しやすく、誤診されることもあります。

ASDや、精神疾患と診断されている人の中で「もしかしたらADHDかも?」と感じている人がいたら、参考になる一冊です。