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ADHDのラスカルの手帳

四国在/20代でADHD(注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害)と診断/コンサータ・ストラテラ/うつ/社会不安/アルバイター/ クラウドワーカー/生きるための記録/

久しぶりに日雇い派遣のアルバイトに行った話 その②-ADHDを苦しめる単純作業の試練とは?

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ADHD(注意欠陥多動性障害/注意欠如多動症)の池田ラスカルです。

 前回の記事→久しぶりに日雇い派遣のアルバイトに行った話 その①

続きのお話です。

日雇い派遣の内容と、単純作業のキツさについて振り返ります。

誰でもできる単純作業が、いかにADHDにとって大変か?を説明していきます。

 

試練① 作業内容の説明を受ける

その日により作業内容が変わってくるため、未経験の作業の場合、まず説明を受けた。私が割り振られた業務は[発送物の宛名チェック・封入・封函作業]

何度も経験した作業だが、商品によってやり方が変わる。

社員が、日雇い労働者を集めて見本を見せながら説明していく。

 

まず数字があってるか確認して、宛名の番号をみて、このチラシはこの向きに置いて、この順番で入れて、最後にサンプルをこう入れて、絶対この向きで。チラシの順番も3枚守ってください」

 

 

正直、1回の説明で理解できない。

何度か似たような業務をしたので何となく分かったけど、もし初勤務なら頭がパニックになっていたでしょう。そして説明は続く。

 

試練② 人の話が聞けないADHDの私

 

「最後に50個できたら封函をして、箱に入れて渡してください。箱を渡すときは………箱も番号あるので……見て、間違ってから全部不良になるんで。途中で間違えたら……直そうとせずに、で、箱が1つ完成したら…」

 

注意欠陥のあるラスカル。とにかく聞き逃さないように必死だが、気を抜くとすぐに上の空になる。ハッとして気付くと説明が終わってたりする。

「人の話を聞く」という行動は、ものすごく集中力を使うのだ。

話が長くなってくると途中から気が散る。つい他のことを考えてしまったり、自分の世界に入り込んで上の空になってしまう。

社会人としての基本である「人の話を聞く」ことができない。

目の前で説明してくれてるのに、集中しようと思ってもすぐに気がそれる。

時々ハッとして空想状態から意識が戻る。しかし、大事な説明を聞き逃している。

そして、いつの間にか作業内容の説明は終わり、不安を抱えたまま作業に入る。

 

試練③ ミスとの闘い

周りをチラチラ見ながら、見よう見まねで作業をしていく。

<手順>

  1. 物品を50個(枚)ずつ作業台に用意する
  2. 封筒にチラシAを入れる
  3. チラシBを入れる
  4. チラシCを入れる
  5. サンプルAを入れる
  6. サンプルBを入れる
  7. 宛名の紙を差し込む※紙に書いてある数字が順番通りか確認する
  8. テープで封をして箱に入れる
  9. 50個完成したら渡す→1に戻る

 

この作業の繰り返しだ。

簡単そうに見えますが、慣れるまで意外と間違いやすい。

チラシの向き、順番、サンプルを入れる場所、宛名の紙の差し込む方向、数字…

ひとつひとつ注意しながら作業していく。

ADHDで注意欠陥のある私。しばらくすると恐ろしいことが起こる。

(50個の封筒が完成したのに、サンプルAが余っている)

(まだ封筒が残ってるのに、チラシAと宛名の紙が足らない…)

 

最初に全て50個の定数を用意しているので、数が揃わないことはありえません。

つまり「サンプルを入れ忘れている」「間違えて同じチラシを2枚入れてる」

「宛名の紙を2枚差し込んでる」

という失敗をしている。すぐに社員を呼び、謝り、確認してもらう。

もし別人の宛名が同じ封筒に2枚入っていたら・・・個人情報の漏洩という大きな問題になる。

こうして私は大量の不良品を完成させ、社員に迷惑をかけつつ、作業を続けていく。

 

試練④ 単純作業の落とし穴-時間が流れるのが異常に遅い 

 最初は難しく感じた作業も、同じことの繰り返しなのですぐに慣れていく。

同じことの繰り返し…50個作って、100個作って、150個作って…

(ああ、そろそろ1時間くらい経ったかな?)と思って時計をチラ見する。

すると…

 

15分しか経ってない!

 

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絶望的な気分になります。

誇張ではなく事実です。時計が壊れてると思うくらい時間が流れるのが遅い。

そして、作業に慣れていくほど、時間流れるのが遅くなる…。

私が何度も単純作業をして学んだ教訓がある。

  1. 絶対に時計を見てはいけない。
  2. 時間という概念を忘れる。

この2つが、時間との戦いに勝つために大事です。

 

 

試練 ⑤単純作業の落とし穴-精神的にきつい

時間を戦いながら、作業は進んでいく。とても簡単な作業だ。

あまりに変化がなく退屈。とにかく同じことの繰り返し…慣れてくると集中するのが難しくなる。

集中すればするほど時間を意識してしまう。

次第に精神がやられていく。

 

かつて有名なパン工場(山○製パン)で「ひたすらパン生地を監視する日雇いアルバイト」を経験した人が残した名言を知っているだろうか?

 

「パンが自分なのか、自分がパンなのか、分からなくなってくる」

 

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「パンが自分なのか、自分がパンなのか、分からなくなってくる」

「パンが自分なのか、自分がパンなのか、分からなくなってくる」

 

意味不明だが、まさにこのような精神状態になる。

終わりの見えない繰り返しの作業、全く経過しない時間…精神的に耐えられない。

 

妄想で乗り切る

何とか気を紛らわせるために、空想の世界にワープします。頭の中でBGMを流してみたり、色々な考え事をしたり…。

単純作業があまりに嫌になった時には、自分が別人になった妄想をする。

(私は外国人。病気の母を助けるために東南アジアから日本に出稼ぎに来ているんだ、頑張って仕送りをして幼い妹たちを食べさせないと…時給980円だから母国の物価にしたら3000円…)

 

勝手に意味不明の設定を作り上げて、モチベーションを保っている。

 

試練⑥ 慣れてくる時にミスする 

自動車事故と同じです。

何事も、慣れてくる時にミスをする。ただえさえ、ADHDで注意欠陥がある私。

上記のような空想の世界にワープして作業をしていると、ふと現実に戻って気が付いた時には、びっくりするミスをする。

 

(チラシBを入れ忘れてる…最初から作業台に準備してなかった…

さっき完成した50個全部チラシB入れてない…もう封したのに…)

 

そして絶望的な気分になりながら、社員さんに謝罪をするのです。

続く…

 

※追記:日雇いのデメリットばかり書いたので、メリットも以下の記事で紹介しています。